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開催を終えて


この度は、多くの方にご参加およびご来場をいただきまして、誠に有難うございました。


私を中心に集めたクリエーターは、東京・NY在住のため画面越しで顔合わせするところから始まりました。NYと時差を合わせるため深夜帯のミーティングを重ね、できるだけ密にコミュニケーションを取ることを心がけました。直接会うのはイベント開催日直前の者もおり、各々多忙の中、私の地元戸田市を盛り上げたいという気持ちで取り組んでくれたことがとても嬉しく感じました。

「現代アート」と「地域の方々との交流」を掛け合わせることが実は難しいところでもあります。なぜなら、アーティストが生み出すアートが普段アートに馴染みのない方にとって、分かりづらいと感じてしまうことが多いためです。そこで、もっとアートを身近に感じてもらうために、参加者の方々とワークショップを通して交わりながら、共にテーマについて話したり、はたまた一緒に作業をすることで、少しでもアートが伝えるメッセージを何か感じてもらえたらと思いました。その時は分からなくても、「あの時のことはこれだったのか!」と後から気づいてもらえるだけでも意味があると思っております。

ワークショップでは、不要になった服を集め、価値を均一にするために切り刻み、その布の端切れを全長7メートルの大きな布に貼っていく作業を、ご来場いただいた方々と一緒に行いました。ご高齢の方は、「昔は洋服は自分で作ったの」「こういう生地でお手玉を作ったんだよ」「家にたくさんこういう生地があるけど使い道もないしでも捨てられないの」「生地に触るのが大好き」など、生地に触ることへの懐かしさと最近触る機会がなくなった寂しさも感じられました。子供たちは、衣服を引き裂いたりハサミで切ったり、普段やっては許されないことを思いっきりやる子もいれば、黙々と自由に布を貼ることを楽しんでいる子もいました。

その横では「受け継ぐ・循環させる・大切にする」を感じてもらえたらという思いで、女子用ドレスも展示いたしました。直接手に触れたり試着していただき、その場でファッションショーへの出演者も募りました。お子様がドレスを試着した時の瞬時に変わるキラキラとした笑顔と、保護者様の嬉しそうなお顔にも出会えました。

集大成となる子供ファッションショーでの音楽は、戸田で生まれた音を集めて、子供が歩きやすいテンポの中に散りばめました。総勢29名の子供たちが地域の皆さんと一緒に創り上げた布(ランウェイ)の上を緊張しながらも可愛く歩いてくれました。

コロナ禍でイベント開催を躊躇する中、このようなイベントを開催させていただけたこと感謝いたします。

また、協賛してくださった企業様をはじめ多くの方に有志でご協力いただき開催に至りましたこと御礼申し上げます。


 
 
 

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